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福島イノベーション・コースト構想推進機構によるスタートアップツアーがAstroX福島MSL工場を視察。
2025年10月23日(木)、福島イノベーション・コースト構想推進機構 が実施するスタートアップツアーの一環として、25名の参加者がAstroX福島MSL工場(南相馬市)を訪問しました。本ツアーは、福島イノベーション・コースト構想(以下、福島イノベ構想)が掲げる「イノベ地域(浜通り15市町村)」における起業・創業支援の取り組みとして実施されたもので、航空宇宙・エネルギー・環境・リサイクル分野をはじめ、農林水産業等の先端事例を巡る視察プログラムです。
AstroXは航空宇宙領域の訪問先として選ばれ、参加者は南相馬発の宇宙輸送技術の最前線に触れました。今回来訪した25名は、以下のような 多様なバックグラウンド を持つメンバーで構成されていました:
- 大学・大学院・高専など教育機関の学生
(立教大学・東北大学・日本大学など) - 国内大手企業・研究部門のメンバー
(IHI、ジャパンエナジーフード、ミラボ 等) - 国内外コンサルティングファーム・専門家
(ベイン&カンパニー、国際文化会館 など) - スタートアップ企業の経営者・研究者
- 福島県職員および福島イノベ構想関係者
“学生 × 企業 × 研究 × 行政 × スタートアップ” が一堂に会する、まさにイノベ構想ならではの多層的な視察グループとなりました。参加者の皆様には、気球 × ロケットによる宇宙輸送システム「Rockoon」の開発拠点であるMSL工場内では実際に発射したkogitsuneロケットやFOX1号機のモックアップ、姿勢制御装置Ver.1の実機をご覧いただき、工場長の猪又よりRockoonの社会的意義、南相馬に拠点を置く理由、ハイブリッドロケット開発の進捗、日本の宇宙産業の中でAstroXが担う役割などをご説明いたしました。
参加者からは「南相馬でこれほどの開発が進んでいるとは驚き」などの声が多く寄せられ、活発な質疑が行われました。AstroXは、航空宇宙産業を地域の新しい産業として育てるべく、「地域 × 産業 × 教育 × スタートアップ」 が交差する場を積極的に受け入れています。今回の視察を通じ、南相馬での挑戦を多領域の方々に知っていただけたことを大変うれしく感じています。今後もAstroXは、福島イノベ構想とともに、地域の未来を切り拓く人材や起業家の育成に貢献していきたいと考えています。

(写真は、参加者との記念撮影。前列左から2人目が猪又工場長。)